貫井徳郎「灰色の虹」

冤罪をテーマとしたお話です。
ミステリーとしてのどんでん返しは無いですが、読後すごく考えてしまいます。
復讐・・・敢えて犯人側に同情を覚えるような描かれ方ですがやはりスカッとする内容ではないです

一件の冤罪によりさまざまな人々の人生が狂っていく様は恐怖の一言です

三浦しをん「天国旅行」

心中をテーマにした短編集です。
「心中」をテーマにしたのに、こんなにいろいろな色のお話が出来るなんて作家さんの頭の中ってどうなってるんでしょう・・・
って思うくらいに色とりどりのお話が詰まっています。
そして何より「心中」なのに暗いばかりではないのです。
結末を読み手に任せているお話もいくつかあるのですが、それが総じてきっと明るい結末に続いている感じなのです

断言します
三浦しをんさんに外れは無いぞっ！！！

柴田よしき「激流」

修学旅行中に行方不明になってしまった少女
２０年後大人になった同級生達にその少女の名前をかたったメールが届く。。
次々と起こる事件、そして謎
まさしく激流です

視点が次々変わっていくのも、よりテンポ感が出てドンドン読み進めることが出来ました
中々読み応えのある厚さなのに気が付けばあっという間に読み終わってしまいました　

終わってみれば意外と俗っぽいお話であったのはご愛嬌です

大崎梢「背表紙は歌う」

井辻君シリーズ第２弾です。
このシリーズは好きだぁ～
でもいい加減「ひつじ君」「井辻ですけど」の流れは飽きてきました　
それはともかく、こういう小さい謎⇒ほのぼのと終幕　という展開は読んでいて気持ちいいです
中にはほろ苦いものもありますが、やはり読後感はすごくいいです
ただひとつ、文学賞の選考のお話があり結末に受賞作品は語られていないのですよねぇ
うーー気になる
どこかに誰が受賞したのか語られていると嬉しいなぁ

森見 登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

文庫版　必見です！！！
解説が羽海野チカさんなのですから～　
可愛い～～☆
さて、お話
読む前は古い時代のお話なのかなーと思っていたのですが、実際読んでも。。。よくわかりません　
女の子が可愛すぎて、、いまの時代設定だとあり得ないですよね？？
私の中では有頂天家族の延長のようなお話です
ラストが可愛いハッピーエンドなのも好きです
（感想が可愛いばっかり。。）