辻村深月「名前探しの放課後 上・下」

これは・・・
「メジャースプーン」好きの私としてはたまりませんでした
それでも好き好きだけではとどまらず所々に出てくるトラップがまた憎いし、なんと言ってもクライマックスからラストの流れが徹夜しても読んでしまえと言う決意を漲らせてしまいます

辻村作品の登場人物は普通じゃ駄目なの？って言いたいくらいみんな何かを抱えて時に息苦しいのですが、このお話ももちろん三者三様に抱えていますが全体的にセーフって言う感じがします
メジャースプーンに通じる優しい感じがずっとあってこれは手元にずっと置いておきたいなと思うお話です

乾くるみ「イニシエーション・ラブ」

ラスト２行で違う話になる　と言うことでどんな騙しがくるのかなーとワクワクして読みました。
ただ途中のあまりにもな恋愛ストーリーに少し飽き気味・・
女の子はいまいちだし、なんだかなー

結果　予想の範囲内　

ちょっとおさまらないので検証サイトをじっくりみて、その検証サイトの深さに感激しました。
そして狂気と言う発想は無かった～と感心しきり
・・と検証サイトの感想になってしまいました

瀬尾まいこ「僕の明日を照らして」

切ないなー
正しいことって言うのは残酷

これはひとつの成長のお話なのかな？

もう大人になってしまった私にはただ悲しいだけでいろいろ前向きには考えられませんでした

（不本意ながらも）ハッピーエンドに向かって行きそうな流れでのこの結末
涙が出てしまいました・・・

宮部みゆき「楽園 上・下」

長い長い小説なのに、途中だれることも無く読み終えました。
ただ、ラストのクライマックスから大団円にかけてなんだか割り切れない思いも出てきました。

重いテーマだから敢えて結論は出さなかったのかな？
読み手に委ねるという事？

等少年の在りし日の物語が読みたいな
無理かなー

辻村深月「スロウハイツの神様(上・下）」

どうしても環さんが苦手。
魅力的な登場人物たちも結局は環さんをいかすための単なる脇役。。
環さんが怒り涙を流し頑張り続けるのを読むたびに若干うんざり

狩野と桃花ちゃんの部分が読みたくて最後まで読んだ感じです。

「光待つ場所へ」でのトーコと環のくだりがやっと納得でした。

私は桃花ちゃんみたいな人が一番強い人だと思うなぁ