道尾 秀介「月の恋人」

気持ちがの日々が続いたのでもっと沈んでやろうと思い道尾さんを手に取りました（）
読み始めてあれ？この設定どこかで聞いたことがあるなぁ？？
そうです。ＳＭＡＰのあの方が主演の月９でした。

気が付いた瞬間から男性主人公像があの方で再現されて困りました
どうせならヒロインも思いっきり再現してしまおうとドラマのＷＩＫＩをみたら。。。そんな事ってあるのでしょうか？？？
原作のヒロインが思いっきりカットされていました
原作あり気なのに全く違うお話になっているのですね
まぁ。確かに小説の男性主人公はあの方では年をとりすぎているな・・・

ところでお話は・・・
私の中の道尾さん像を思いっきり裏切っていただき、なんだか気持ちもになって来てめでたしめでたしです

海堂 尊「マドンナ・ヴェルデ」

もう一つの『ジーン・ワルツ』。
本書ではあまり触れられていなかった理恵先生のお母さんの視点でお話しは語られます。
５５歳で双子ちゃんを代理出産したのですよねー
という所になんだか凄く食いついてしまいました。

ジーン・ワルツは真剣モクモクと言う感じで読んだのにこちらは何だかまったりのんびりと読めました。
現実的なお話として実感がわかないからかな？

貫井 徳郎「後悔と真実の色」

エリート刑事の推理物かと思いきやなんとなんと途中で彼は警察を首になりなんとホームレスになってしまうと言う
中々意表をついた展開でした

でもお話自体は視点が変わり過ぎた挙句犯人がすぐ特定できたり、他の刑事たちに面白みが無かったり、ヒロイン的な女性もただ「若い」と言う以外に主人公が夢中になるような魅力を感じなかったり・・・
とさんざんでした。

主人公の行動や言動もなんだかさっぱりだし、ずーと子供の事なんて触れていなかったにも拘らず離婚が決まった途端　娘娘言い出したりと支離滅裂です

男性が読むとそういうのは別に気にならないのかなー？

角田光代「薄闇シルエット」

友人と二人で古着屋を経営している主人公。
恋人との間に持ち上がった「結婚」になんとなく納得いってない。。。
そして別離。新しい恋も始まらない
共同経営者の友人とも進むべき方向性がずれてきた
そして母の死をきっかけに。。。

これと言う道が見つからないまま
とにかく進んでいく彼女の前にこれでもかと言うくらいに現れる戸惑い

自分の行くべき方向が見つからない時の焦りやこのままでどうなってしまうのかと言う絶望感は身に詰まされました　

終わり方はなんとなく希望が持てる感じですが、それでも恐らく悩める日々は続くのだろうなと胸が苦しくなるお話です。

森絵都「この女」

ラストを読みまたプロローグを読み直しました。
鳥肌が立ちます。

初めに「なんなのこの女の人は？？」と思うヒロインが段々と輝いていきます！素敵
はっきりした結末は描かれていないのですが主人公達がどこかで賑やかに生活している事を願って止みません