乃南アサ「夜離れ」

壊れていく女性たちを描いた短編集です。
怖い怖い・・・
こう言う心理は女性じゃないと書けないよなーと思ってしまうほど、どのお話の主人公も共感は出来ませんが理解は出来るなーと。
あっという間に読み終わってしまいました。

永井するみ「希望」

老女ばかりを狙った連続殺人。犯人は少年だった。彼が戻ってきた時、新しい事件が・・・
少年の母親のカウンセラーを中心に物語は展開していく。
そして最後にタイトル希望の意味が・・・
お話自体はテンポ良く読めました。
ただ少年事件をメインに据えたのに作者の少年への視点が良くわかりませんでした。
ある種、カリスマ性さえ持たせているような・・・？
最後まで少年がなぜ犯罪を犯したのか語られません。
ならば、殺人犯にする必要あったのかな？

西岡文彦 「モナ・リザの罠」

少し前にダヴィンチをモデルにした小説を読んだのでタイトルに惹かれ読んでみました。
本書はどちらかと言うと私のように興味を持ち始めたものにどこが謎で
どこに疑問も持てばいいか、どのように不思議なのかを教えてくれるものです。
たとえば、モナリザの背景についてなど、そうなんだー！と感心することしきりでした。

ただ、謎解きを期待してしまった私はちょっとだけがっかりでした。

藤原ここあ「dear 12」

まさかまさかの２巻同時発売＆完結！
私はコミックのみの読者だったのですごくびっくりでした。
もったいない、でも読みたい・・・の葛藤の中（？）

うーん、、なんだろう。不満です。
急ぎ過ぎの様なまとめすぎの様なちょっと置いてけぼり感覚。
私の好きなきーちゃんってこんなだった？？
とか言う思いも含め　オールハッピーは良かったけど素直に感激できなかったのであります。

砂漠

大学生活の四季を通して大人になっていく姿が好ましかったです。
学生の仕事は安全な囲いの中にいて囲いの外の「砂漠」に対してあれこれ思いをはせること・・・
彼らは「砂漠に雪を降らす」事ができました。
私は・・・どうかなぁ