米澤穂信「犬はどこだ」

リハビリのため（？）仕事を始めようと思った
第一希望のお好み焼きやさんはわけあって叶わなかった為調査事務所を開いた主人公

いきなり出だしから期待値グングンです　

「探偵」ではなくて犬を探す調査員になろうと思ったのになぜか「探偵」のような。。
おまけに押しかけ助手までやってきてゆるゆるしながらもお話は進みます。

・・が徐々にハードなお話になってきます。なかなかきついです　

ラストはさすがに大団円かと思いきや・・・・・
ひぃ、この終わり方　　

いろいろな意味で後を引きましたぁ

森絵都「つきのふね」

これはヤングアダルト（でいいのかな？）向けなのでしょうか・・？
でも私は少年少女だった大人にこそ読んで欲しいと思いました。
生きていくって大変だと思ってたんだよね
毎日何ともいえない焦燥感があったし自分には何も無いと思っていたし・・
そんなときの自分を思い出してすごくすごく懐かしくなります
３０歳になる自分なんて想像できなかったし、なりたくないって言ってた
そんなおばかな自分が恥ずかしくも懐かしいです

ラストページ　思わず鳥肌が立ちます。

末次 由紀「ちはやふる１４」

ほのぼのとした表紙にもかかわらず、、、
はぁーまたまた泣かせます　

今回も恋愛ネタはお休み

がんばれがんばれと心の中で声援を送りながら読むなんてスポーツ漫画のようですね～

個々の個性もたっぷり楽しめるし、もう一回読み直さないと　

大崎梢「キミは知らない」

非常勤講師の先生が急に退職
先生の事が気になる女子高生が思い切って先生を訪ねていくと・・・

先生だった時は地味で冴えなかったのに本当の顔はイケメンで遊び人？？
でも頼りになってピンチの時には助けてくれる！
からかうような事ばかり言うのにたまに現れる優しさ
少女マンガのヒーローのようです　　楽しい

そして主人公のルーツにも知らなかった秘密が・・・
大金持ちの家に連れて行かれお嬢様扱い
用心棒やお手伝いさんにかしずかれ、よくわからない争いに巻き込まれ　

お父さんの死の秘密や神様に仕える巫女！！！！

なんか楽しい～～
細かい事は気にしないで主人公と一緒にハラハラドキドキ

女子なら一度は夢想した事のある世界じゃないかな？？

京極夏彦「オジいサン」

オジイサンでは無いんだ。「い」はひらがななんだよ

公園で呼びかけられたこの「オジいサン」という言葉が忘れられない徳一さん
心の中でさえ「おばさん」呼ばわりできない生真面目な徳一さん。
ジデジなのかチデジなのか、迷ってしまう徳一さん。

すごい事件は起きませんが、おきない事が素敵なのです。

まだまだ徳一さんの域に達していない私ですがたまに、なるほどという記述もあったり、こんな感じで歳をとれたら良いな～とかとにかくものすごく堪能しました！
何回も読み返したいです。

ラストはめでたしめでたし　と言いたくなります。
大満足です