万城目 学「プリンセス・トヨトミ」

映画化のＣＭのイメージが専行していたので想像していたものとはまったく違うお話でした。
結局何？男の繋がり、男同士、男がっていうお話なの？？？と思っていたら最後に、そうきたかーーーと、とても嬉しくなりました
さすが万城目さんわかってらっしゃる！みたいな・・

女の子と男の子（？）のシーンがすごく良くてこの二人だけのお話をずっと読みたいなと思いました。
小さい頃の様子や、成長していく姿とか。

余談ですがあのほぼフランス人のような素敵なハーフの方を綾瀬さんが演じたのですよね？興味深いなぁ・・

有川浩「県庁おもてなし課」

実話がところどころ混ざったお話だそうです。
私は周りにいわゆる「公務員」と言う人がいないのでそんなものなのかなーと言う気持ちで読みましたが・・・
でも、何かを始めよう、やり遂げようと言うワクワクする気持ちは読んでいてとても気持ちよかったです。
ただ・・・どうしてかな？恋愛要素が絡んでくると途端に面白みの無い安っぽいお話になってしまう　
こっちのヒロインもあっちのヒロインもなんだろう、、、魅力が無いなぁー

男の人がいて女の子がいて、そうなったら恋ばなしかないだろう見たいな
そんな感じがどうも好きになれないのです

新津きよみ「情動」

いろいろな家族のカタチを描いた連作集。とあるけれど私には主題が「家族」とは思えなかったです。なんと言うかひたすら怖くて不安でお話そのものよりも読んでいる時のこの感覚がリアル過ぎてつらかったです。
同調すると言うよりも今の自分が持っている一番弱い部分がちくちく刺激されているような　
旨く言葉で伝えられなくて残念ですが、読み手がとにかくそんな気持ちを持ってしまう位女性の心理をリアルに描いているのだと思います。

ちゃんと自分ひとりでも生きられる様にならなければとかなんとか思ってしまうお話でした

道尾 秀介「月の恋人」

気持ちがの日々が続いたのでもっと沈んでやろうと思い道尾さんを手に取りました（）
読み始めてあれ？この設定どこかで聞いたことがあるなぁ？？
そうです。ＳＭＡＰのあの方が主演の月９でした。

気が付いた瞬間から男性主人公像があの方で再現されて困りました
どうせならヒロインも思いっきり再現してしまおうとドラマのＷＩＫＩをみたら。。。そんな事ってあるのでしょうか？？？
原作のヒロインが思いっきりカットされていました
原作あり気なのに全く違うお話になっているのですね
まぁ。確かに小説の男性主人公はあの方では年をとりすぎているな・・・

ところでお話は・・・
私の中の道尾さん像を思いっきり裏切っていただき、なんだか気持ちもになって来てめでたしめでたしです

海堂 尊「マドンナ・ヴェルデ」

もう一つの『ジーン・ワルツ』。
本書ではあまり触れられていなかった理恵先生のお母さんの視点でお話しは語られます。
５５歳で双子ちゃんを代理出産したのですよねー
という所になんだか凄く食いついてしまいました。

ジーン・ワルツは真剣モクモクと言う感じで読んだのにこちらは何だかまったりのんびりと読めました。
現実的なお話として実感がわかないからかな？