乃南アサ「地のはてから（上・下）」

昭和初期、北海道の開拓民の一家の母と娘2代に渡るお話。
まだ女性が自分の人生を自分で選ぶ事ができず、親やだんなさんの言うがまま・・・という時代
出てくる男性人がまたひどいのですよ
逃げ出して！！と言いたいくらい（もちろん逃げられるわけないですけど・・・）
でも不思議と女性が不幸そうではないのです。出来る範囲でたくましく強く生きています。
物凄く元気が出てくるお話でした
（やりきれなさもありますけど。。。）

島田 荘司「写楽 閉じた国の幻」

写楽の正体　新説！
ありかもしれないですね～
それはともかく物語り始めのトンでも展開に唖然
江戸時代編と現代編が交互に描かれているのですが、現代編の展開がとっぴ過ぎて中々入り込めませんでした。

江戸時代編はすごく魅力的だったのになぁ

写楽の浮世絵を手元において読み返したくなります。

京極夏彦「幽談」

はじめにパラパラ読んだ時にてっきりエッセイかと思ってしまったのです。
なのでちょっとびっくり！＆がっかり。
まぁ、勝手な勘違いなのでがっかりする事はないのですけど　

不思議なお話の詰まった短編集
あぁ京極さんらしいな。。。と
読んでいてしっくりくるのです、たぶん語り口が好きなんだろうな。

奥田 英朗「純平、考え直せ」

順平は２１歳のやくざ見習いです。
敬愛する兄貴分に近付こうと真似して見るけれど中々様になりません
そんなある日、敵対する組のやくざを襲撃する役を命じられて。。。

今までの自分を振り返ったりする時間もあるし、迷いも出てくるけれど途中でやめる事もできないし・・・
そんな襲撃までの日々がドキドキを含めメチャメチャな流れで進んでいきます
ラストは現実ではなく小説だしやっぱりこうなるのでは？？？と思ったのに、まさかの結末

こういうお話だからこそ結末はちゃんと落としてほしかったなぁ・・

万城目 学「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

児童向けなのかな？でもとてもいいお話です！！
すごく大好きな本になりました

女の子も可愛いし、猫は賢いし

満足満足です

ところで、鹿と話した事あるこのお父さんってもしや・・・！