恩田陸「まひるの月を追いかけて」

失踪した異母兄を探し兄の恋人と奈良を訪れた女性。
旅をしながらあまり良く知らなかった兄の過去も探っていく。
あ、これ読んだことある！と読み始めて気が付きました。
ラストが解りながら読むという形になりましたがその分じっくり読めました。合間合間に出てくるお話（童話？）がちょっと唐突な気もしました。
二人が訪れる場所である飛鳥って行ったことないのですが一度訪ねてみたいなー。ある意味ガイドブックの様でもあります。

五十嵐貴久「1985年の軌跡」

1985年。部活の練習よりもＴＶが大事。野球は遊びだ！
そんな野球部に天才ピッチャーが現れて・・・
誰誰の方が可愛いって言う会話が普通に喧嘩になってしまう？？
おにゃんこクラブ（？）ってそんなにもすごい人たちだったのかーとあまり関係のない事に感心しました。
だって高校生が夕方の4時にＴＶを見るために家に帰っちゃうのですよーー
それはともかく・・・
こういうお話には弱いのです。ある程度予測が付いていてもしっかりそこで一緒に喜んでしまったリ怒ってしまったり。
あるはずないよーって思っても許せてしまう。
何かにのめりこんで夢中になるって言うある特定の頃にしかできない事だからこんなに懐かしく思ってしまうのかな。
最後のページで思わず涙ぐみそうになってしまったのは不覚でした。

米澤穂積「インシテミル」

自給1120百円と言ういかにもおかしな求人広告。ある人は信じ、ある人は誤植と思い、ある人はおかしいと思いつつも敢えて応募する。
そんな風に集まった12人の人々。待っていた仕事の内容は・・・。
ミステリーなので次々人が死んでいきます。
その為、あれ？今死んだのは誰だっけ？今発言しているこの人はどんな人だっけ？と、何度も前に戻り確認してしまいました・・　
12人もいるのでちょっと把握しずらい・・・
視点がぶれたり主人公がこんな人だっけ？って思ってしまう所がありちょっと気になってしまいました。とはいえ、読みやすいし読後感もすっきりしているのでもう少し他の作品も読んでみたいなー

水野敬也「夢をかなえるゾウ」

どうしたら成功できるか像の姿をした神様が指導してくれます。
ってね・・
神様のキャラクター設定が？？？という感じです。
大阪弁にしたら何でも許されるのかな？
展開もだるだるで途中で辞めたくなりました・・・
おちを見てふーんって言う気持ち。

こんな感想だから成功しないのかも？

伊坂幸太郎「魔王」

タイトルの魔王とは誰の事なのか・・・
最後にその謎が解けます。
怖いお話です。きっとこういうことってあるのだと思う。知らないとか難しいからわからないとか言うのは危険な事なのですね。
登場人物であるお兄さんの口癖「考えろ考えろ」
私も真剣にいろいろ考えてみよう。