海堂尊「ジーン・ワルツ」

女性として産婦人科の医師が不足している問題や医療事故など興味を持ってニュースを見てきましたがそれはただ患者側からの一方的な見方であると気がつきました。
全ての医師とその関係者の方々の苦労が少しでも報われ私たち患者の立場からも満足のいく診療が受けられる時が来ることを願ってやみません・・・

貫井徳郎「乱反射」

裁けない犯罪。。。自分の中ではちょっとした出来心？その積み重ねが思いがけない事故につながる・・
ただやっぱり悪意なき悪事ではなく自己中心的な気持ちが生んだ出来事だからどうにもやりきれない思いでいっぱいになります。
途中まで登場人物たちの自分勝手さにうんざりしました。彼らに同調できる箇所が少しもない・・それがよかったのかなー？
思いっきり主人公と一緒に怒りを感じることができましたから・・・

森絵都「永遠の出口」

永遠という言葉に弱い主人公。そこをお姉ちゃんにつかれる小学生時代。いいなー、すごくかわいいです。
小学、中学、高校時代と懐かしい、、こんな気持ちを持っていた、こんなことあったかも　そんな連続でした。
「どんな未来でもありえる」のだからまだまだ終わりじゃないからね～

小川糸「食堂かたつむり」

群さんの「かもめ食堂」のようなお話を想像していました。
ほんわかした雰囲気は共通しているようないないような・・・？
始まりはちょっぴりハードな展開でそれに続く展開にも余りついていけない自分がいました。
おいてきぼりの気持ちのままおいしそうな食事の描写には惹かれましたが・・・
命に対する思いはとても良くわかりますが（もちろん全面的に賛成ですが）エルメスさんのあの部分の箇所には正直参りました。

角田光代「庭の桜、隣の犬」

不思議なお話です。
怖いわけでも楽しいわけでもなくただただ不思議。
悲しいのか切ないのか、ううーん、まさしくあまり何も感じていないのかな？
それにしてはやることが大胆です。
お話が終わってからの二人は果たしてどうなるのかな？