東野圭吾「レイクサイド」

子供の中学受験のために別荘で勉強会を行うために集まった4家族。
そこで行われる殺人。被害者は主人公の愛人。「私が殺したの」犯人は主人公の妻。
はたしてそれが事実なのか・・・
東野さんの作品なのに何だか物足りなかったです。
するりと読み終わってしまいました。映画になったようですがもしかしたら映画にするために書き下ろしたのかな？って思えるような感じ。
事件も登場人物もあまり記憶に残らないようなお話です。

海堂尊「ナイチンゲールの沈黙」

これはミステリー？？
歌を聴くと映像が浮かぶとか、警察の３Ｄを利用した画期的な犯人解析システムを使った捜査方法とか・・
なんだかそれらを描くために無理やり事件を作りそこに登場人物をはめ込んでいったようなそんな違和感がありました
犯人の気持ちも全然理解できない・・・（むしろちょっと薄気味悪いような　
でも私の苦手な子供たちが・・・と言う話なのでそういった非現実的な展開でよかったのかなー？

東野圭吾「手紙」

弟を大学に行かせたい思いで強盗に入り殺人まで犯してしまった兄。
刑務所から毎月届く手紙。
弟は殺人者の弟と言う事で様々な苦労をしいつしか兄の手紙が苦痛になる・・
時がたち弟は家庭を持ちある一つの決断を下す。娘を家族を守るためにう出した決断とは・・そして・・・・
犯罪と言う物は本当に恐ろしい。罪を犯した本人はもとより被害者の周りの人々から本人の周りの人々まで大勢の人を苦しめてしまう。
自分が他の人とつながっているすべてを断ち切らなけらば犯罪なんて犯せない。
でも絶対に自分の周りの大切な人々との絆を断ち切るなんて出来ない。
そんなことを考えた読後でした。

瀬尾まいこ「幸福な食卓」

朝食は皆揃って食べるのが決まり。必然的に大切な話は朝食の席で発表される。その日お父さんが「父さんを辞める」と宣言した。
一見好き勝手にしているような家族とそれにヤキモキする「私」
でもそれぞれ皆心の中に闇を持っていることを知り、そして大切な人との別れ・・・
久し振りに泣いてしまいました。
切なすぎます。願わくばあの優しい空気のままで終わってほしかったです　

浅倉卓哉「雪の夜話」

高校生の時　雪の降る夜の公園で少女に出会った
次に出会ったのは会社からリタイアをして故郷に戻ったある夜・・
子供にしか見えない少女。
なぜ私が見えるの？やがて彼にも彼女が見えなくなる時が来る。
大人になるってみんなが自然にするっと出来るものではないのかもしれないなーと思いました。
雪の夜に思わず公園で誰かを探してしまうかもしれません