川上弘美「古道具 中野商店」

骨董店ではなく古道具屋
不思議な人々で形成されている中野商店
いつもの良くわからない感のないとても読みやすいかわいらしいお話でした。
読んでいる時は私の時間もゆっくり流れていくような・・
主人公と、恋人になり切れない男の子との関係には一緒にやきもきしたり
悲しんだり・・その時の主人公の思いにはすごく同調できるところが多かったです
ラストはうれしかったなぁー

恩田陸「不連続の世界」

短編集です。
大満足です。
ゾクゾクっとしたりじわじわ来たり・・というお話です・
不思議な空気感を持った主人公がとてもいいです。

お風呂にゆっくりつかりながら読んでみるのもいいかも～

大崎梢「肩耳うさぎ」

とある事情でお父さんの実家に引っ越してきた小学校6年生の女の子。
その家は古い大きなお屋敷でしかも不吉な言い伝えがあった・・・
屋根裏部屋の探検や隠し部屋。
とてもわくわくする要素が沢山です。ラストもほのぼので読後感がとてもよかったです。なんでそんなお屋敷なのにそんな部屋しか与えられていないの？とか、昔話を主人公に伝える老人とかちょっとうーん？っていうところもありますが、終わりよければいいのです★

雫井脩介 「ビターブラッド」

幼い時に別れた父親とコンビを組むことになった新人刑事の主人公。
ところがこの父はかなり個性的な刑事だった・・・
自分たちを捨てた父・・・・反発しながらも少しずつ距離が近づいていく主人公とわが道を行く父親。なんとも言えない面白さがじわじわきます。
ミステリー、警察小説とか思わないで読むといいかも？

貫井徳郎「夜想」

妻と娘を一変失ってしまった男性がある日出会った不思議な能力持った女性。自分の苦しみをいやしてくれる彼女にのめり込んでいく男性。
宗教ってこういう風に始まるのかな？
リアルで怖い気がします。
ヒロインがなんだか完璧すぎて作り物な感じが否めませんでした。