大崎梢「サイン会はいかが？」

本屋さんを舞台に書店員さんが謎を解いていく連作短編集。
作者の方が経験されたのかな？本屋さんならではの苦労話的なエピソードがとても興味深いです。
本屋さんで働く方は皆さん本が大好きなイメージがありましたが、やっぱりその通りに好きじゃないと出来ない仕事だな～と思いました


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柴田よしき「謎の転倒健」

大学４年　順調に卒業のはずが。。。。就職が決まらない！そんな主人公が徹夜のバイト明けにカリスマ占い師と出会い彼女のもとでアルバイトすることになり・・彼女のもとに集まる謎を解き明かしていく連作短編集です。
謎自体は面白くなるほど～と楽しく読めるものばかりですが・・・・
強引な女主人に振り回される気の弱い僕っていう図式はちょっとうんざりでした。別に強引でも厚かましくてもいいのですけどね。でも最低限の礼節は持っていてほしいなぁとか。。
そのあたり気になるともう駄目で楽しさも半減してしまいました　

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西尾維新「きみとぼくの壊れた世界」

↓の「壊した世界」ではなんだか楽しそうにしていましたけどこの登場編はなんとも大変な学生生活を送っている二人です。
様刻くんは見事に望みどおりに世界を壊しました。
10代のなせる技でしょうか～　

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押井守「アヴァロン」

ネットワークゲーム「アヴァロン」その世界は現実（リアル）なのか虚像なのか・・・
押井守さん　名前だけ知っていました。すごく面白いからと友人に薦められ読んでみました。同名の映画があるそうですがそれを知らない私でも興味深く読むことが出来ました。特にオンラインゲームの世界は以前自分もはまり込んでいたことがあるだけに・・・同じ世界を経験しても見方ひとつでこんなに世界が広がってしまうんだな～なんて思いました。
映画も見てみたいな。

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宮部みゆき「おそろし」

ある悲しい事件により心を閉ざしてしまった少女。同じく心に悲しい傷を持つ人々の不思議な話を聞き彼らの傷をいやし自身の傷もまた徐々に・・・
江戸の不思議話。これは本当に面白く時間をたつのを忘れて読みました。
人の心の中の悲しい部分。身勝手さ。誰かに話すことが出来てこそふさがる傷もあるのだと。
やさしい人ばっかりではないし嫌な人ばっかりではない。でも悪意がなくても人を傷つけてしまうという事実もまたあり・・
そんないろいろな事を考えさせられるお話でした。
ただ一つ残念に思うのは最終章をなぜあんな形にしたのかなー？
何か決定的な事がなければ彼女が苦しみを乗り越えて行けないとしても、、、、
その章だけ別の物語になってしまったようでがっかりしてしまいました・・　

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