今邑彩「いつもの朝に」

優秀な兄、落ちこぼれの弟。ある日弟が小さい頃から大事にしていたぬいぐるみのお腹の中から手紙が出てきて、出生の秘密が・・・
優秀な兄の描写がたまに？？な感じはありましたが、クライマックス場面で兄弟が対峙するところは思わず涙ぐんでしましました　
それはそうと、最近小説とはいえ子供にこういう重荷を負わせてしまう設定には弱い私でした。せつないと言うか気が重いというか～～～～（TT

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乃南アサ「ウツボカズラの夢」

母をなくし一人遠い親せきを頼って東京に出てきた１９歳の少女。
その家は少女にとって夢のようだった・・・だが。
ミステリーでもなくサスペンスでもなく誰が一体主人公なのかな？誰にも感情が移入できずただ登場人物の出来事を追うだけのよう。
彼女ははたして幸せになるのか。登場人物の中で一番幸せなのは誰だろう・・・
読後にそんなことをぼんやりと思いました。

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恩田陸「朝日のようにさわやかに」

短編集です。
短編集は後を引かないので読みやすいです！
そして後からじわじわと来る感じの作品が多いです。
でもやっぱり私は恩田さんの長編の方が好きだなぁ。。。

伊坂幸太郎「オーデュポンの祈り」

コンビニ強盗をした挙句、逮捕されたパトカーの中から逃げ出した主人公。目覚めたところは見知らぬ島の見知らぬ部屋だった。
その島は江戸以来ずっと鎖国を続けている孤島で主人公が訪れることを予言していたのは言葉を話す案山子だった。
井坂幸太郎さんのデビュー作です。
この島は何もかもちょっとずつおかしいのにすんなりと受け入れられていしまいます。案山子殺人事件（？）を探るうちに主人公はこの島に唯一足りないものを見つけます。
そうか、それだ！やっぱりそれがないとだめだ！って最後に大満足で読み終わりました。でもいつものようにほんわかできる個所が少なかった・・・むき出しの悪意や取り返しのつかない過ちは恐ろしいです。

恩田陸「夜のピクニック」

高校最後のイベント・・・夜を徹して八十キロを歩く。その中で主人公はひとつの賭けを胸に秘めていた・・・
読む前、甘い青春の中の一つの思い出となるような出来事のお話かしら～
とか思っていたのです。ところが…とんでもない！！！！
この設定って重すぎないでしょうか？
確かに本人たちには罪はないです。だから背負うことはないのですが・・・でも・・・・なんだか割り切れない
この結末はホッとしましたけど、でも、、、、
なんだか面白かったぁーとか素直に思えない私でした。